社会的自己理解のススメ
社会的自己理解の進め
自己理解と言うと、自分の理解のことを指しますが、
正しく自己理解するためには周りの人や、自分の属しているチームのこと、組織のこと、国のことも知らなければなりません。
なぜなら、私たちの強みは周囲の人たち、ひいて言えば世界中の人たちと比べて違っている部分だからです。
例えば、私は計算が得意で百マス計算の足し算は最高記録52秒なのですが、
今まで人生の中で計算が速いと思って生きてきました。
小学生の算数。中学高校の数学、どの授業でもテストでも1番に終わっていたからです。
確かに、私の強みは「計算が速い」と言えます。
でも、今調べてみると、ネット上ではそんな人たちがごまんといるのです!
軽くショックです。
最高記録49秒の人、周りが40秒きっていると言っている人、
そんな人たちの中で言えば私は「計算が速い」とは言えません。
自分自身の能力(百マス計算足し算Ver52秒)は一切変わってないのに
自分の強みが強みじゃなくなったりします。
そりゃ比べる対象を変えたらそうだろうという当たり前の話をしていますが、
全てのことにおいてこれは言えます。
ITの会社に勤めている「PCスキルは普通と思っている」人
広告会社に勤めている「斬新なアイディアが出ないと思っている」人
工事現場で勤めている「力はそんなにないと思っている」人
例なので細かい話はおいておきますが、一歩外に出たら、めちゃくちゃ強みですよね。
反対に
工事現場で働いていて「PCが周りよりできる」人
広告会社で働いていて「腕っぷしが強いと思ってる」人
ITの会社に勤めていて「アイディアが斬新だと思ってる」人
井の中の蛙かもしれません。
世に出回っている自己診断ツールや、
自分の経験からの強みや、
家族友人から言われた長所や、
自己分析した結果、
それらは、不変でもありながら、
周囲の環境=社会 の中で常に変化していくものです。
私たちの強みや弱み、さらに言えば才能や障害も、
自分と社会との相互作用によって生み出されるものなのです。
だから、自分の「ちがい」が「強み」になります。
自己理解や自分の強みを見つけていこう!というのが
ここの趣旨ですが、もう一歩視点を上げて、
社会的な自己理解ができると自分の強みをもっともっと引き出せるはずです。